こんにちはテント2

#こんにちはテント (2)
  • 持ち主の方は、快く了解してくれた。
  • 田(畑)から山へ向かって、緩い斜面のため、テントがいささかになって、ねにくい(少し)。
  • よくイノシシがくるらしい。キツネも鳴くらしい。話をきいていると、寺跡での女の鳴き声はキツネ、荒い息はイノシシだった、ような気がした。
  • 昨日、気付いた事。テントを張る場所は、家(人)からあまり離れても近すぎても良くない。テントを張る場所を探すという事は、その中間を探すことだ。
こんにちはテント
テントを張る場所を探すという事は、その中間を探すことだ。
  • 朝8時ころ、持ち主のおばあさんがやってきて、「すまんが、立ち退いてくれんじゃろか。」という。ねぼけまなこをこすりながら、えっ?と思う。近所の人から「あれは何だ?」と電話などで質問されたという。夜泊まるとは思わなかった、という。近所の和を乱したくない。あと、宿があるのにテントに泊まるのはどうしてか?と聞かれて、返事のしようが無いともいっていた。
  • むずかしいなぁ。少し途方に暮れた気持ちになりながら、テントをたたんだ。
こんにちはテント痕
むずかしいなぁ。少し途方に暮れた気持ちになりながら、テントをたたんだ。


おばあさん
  • 近くの八幡神社で腰を下ろして休んでいた。すると杖をついた小柄なおばあさんが来てしばらく話した。体が悪くて(半身不随)神社にお参りするのが日課らしい。不思議なくらい物腰の柔らかい人で、話しているとシュークリームを食べているような気持ちになる。イノシシは植林が増えて食べ物がなくなったので、里へおりてくるようになったらしい。あのようなものたちにも繁殖があるからのぅ、男女の付き合いというものがあるからのぅ、と話すおばあさんを見ながら、自然なエロスが流れているのを感じた。それが、水々(瑞々)しかったので少しドキリとした。ゆっくりと立ち去っていく後ろ姿が、とても際立って見えた。

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